2025/11/11
11月1日、2日に長崎大学医学部良順会館(長崎県長崎市)で開催された第28回日本精神保健・予防学会学術集会でポスター発表を行いました。
演題名は「在留ラテンアメリカ人におけるスティグマと相談内容の質的検討」であり、当日は東邦大学医学部精神神経医学講座・社会実装精神医学講座が行っている在留ラテンアメリカ人心理相談会での事例を踏まえ、発表を行いました。
はじめに、世界的な国際移民のメンタルヘルスおよび本邦における在留外国人のメンタルヘルスの現状を伝え、当講座が2019年より行っている在留ラテンアメリカ人に対する無料心理相談会の取り組み(当初は厚生労働科学研究事業)について紹介をしました。そこで寄せられる相談内容にはスティグマが関与していると考えられる事例が多数あり、4つの代表事例をもとに質的検討を行い、スティグマがどのように在留ラテンアメリカ人に対する心理的支援を妨げているかを考察しました。
本邦における在留ラテンアメリカ人、ひいては在留外国人の皆さんのメンタルヘルスの向上に寄与するべく、当講座は心理相談会を引き続き行っていく予定です。
【演題名】
在留ラテンアメリカ人におけるスティグマと相談内容の質的検討
【発表者】
鎌田雅之1)、福井英理子1)、小野坂益成2)、川下貴士2)、丸山昭子2)、三浦左千夫3)、
根本隆洋1) 4)
【所属】1. 東邦大学医学部精神神経医学講座、2. 松蔭大学看護学部、3. NPO法人MAIKEN、4. 東邦大学医学部社会実装精神医学講座
